幽艶のあとの失態は見逃して欲しい
先週の土曜に「初釜」を初体験した。のんちゃんの茶事講座最終回。今回はのんちゃん宅ではなく、横浜鴨居にある「祥古」という庵に行く。これまで3回の体験で、とりあえず最低限は恥をかかないだろうということで、お茶のベテランの方々の間に、我々「茶より酒のみ」五人組を混ぜていただいたのだ。
露地から茶室に入って2時間半ほど。懐石料理の最後の湯漬けを食べ終えるころになると、釜で湯の沸き立つ”ふつふつ”という音が、静かな部屋に拡がる。その音の気持ちよさは「寂にして麗」。これまでに体験したことのないような響きだった。そして、一旦茶室を出て庭に降り立てば、あちこちで露地行灯がゆらめいている。
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変態的なほどに幽艶な時間と空間のただなかで
僕たちは寒さも忘れて待合に腰を下ろす。大昔に、糸井重里が『おいしい生活』という名コピーを作ったが、それに百の言葉を加えても言い表せないようなデリシャスな心地よさに浸る。
しかし…というか、やはりというべきか、”失態”はそのすぐ後に起こった。濃茶をいただくために茶室にもどったとき、正座から早々と足を崩したモリTのヨッコラショ姿を見て、思わずくすくす「笑いが止まらなくなってしまったのだ。止めようと思えば思うほど、笑いのエネルギーがクックッと体を揺する。もっとも神妙にならなければいけないはずのその時の僕の醜態は、まわりにいた数人によって、
後世まで語り継がれることであろう。
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